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コラム

PHEVとV2Hで停電対策と省エネは可能?

PHEVとV2Hで停電対策と省エネは可能?

電気自動車(以下:BEV)が普及していく中、「BEVに興味はあるけれど、充電インフラに不安がありプラグインハイブリッド(以下:PHEV)を検討している」という方も多いのではないでしょうか。
今回はそんなPHEV充放電設備(以下:V2H)を用いた停電対策と省エネについて深堀りしていきたいと思います。

ここがポイント
  • PHEVとV2Hの停電対策で家庭1日分の電気はまかなえる
  • 太陽光発電も加われば更に安心
  • PHEVの普段使いも電気でお得に
  • 導入には注意が必要

V2H+PHEVを用いた停電対策とは!?

「PHEVで停電対策」と言われても、「そもそもPHEVが停電対策に使えるの?」とピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。
以前のブログでもお伝えしているようにPHEVはハイブリット車(以下:HEV)に比べて大きな駆動用バッテリーを備えているのが特徴です。車種によっても異なりますが、15kWh前後のバッテリーを備えていることが多いです。

このPHEVの大きなバッテリーに蓄えられた電気を、V2Hと呼ばれる機械を用いることで停電時等に自宅に供給することができるようになります。
V2Hについての詳しい情報はこちらを御覧ください。

なお、一般家庭の1日に消費する電力は、月々の電気料金が15,000円のお宅で13kWhほどとなりますので、PHEVのバッテリーが15kWhほどあれば1日分の家庭用電力をPHEVのバッテリーで賄うことができるようになります。

停電2日目以降の電気はどうすればいいか!?

上記からV2Hを用いてPHEVのバッテリーの1日分の電気を家庭に供給できることがわかりましたが、停電が2日目以降も発生した場合はどうしたら良いでしょうか。

1.PHEVの発電機能を使う

PHEVの中にはエンジン駆動による発電で電気を貯める「バッテリーチャージモード」が搭載されている車種があります。これを使うことによって停電2日目以降の電気を確保することが可能です。
例えば人気車種のアウトランダーPHEVだと、ガソリン満タンの状態であれば最大120kWh分の発電が可能*なので、これにより10日弱分の家庭用の電気をまかなえることになります。
*参考:https://evdays.tepco.co.jp/entry/2023/08/22/maker_interview2

2.V2Hと併せて太陽光発電システムを活用する

V2Hの導入に合わせて太陽光発電システムを導入(または設置済み)していれば、上記で紹介したPHEVの発電機能を使わなくても停電2日目以降も電気を使用することが可能です。
御存知の通り太陽光発電システムだけでは、日中太陽の出ている時間しか太陽光発電の電気を使うことができません。
しかし、PHEV+V2Hを用いることで日中の太陽光で発電した電気を、停電初日に空になったPHEVのバッテリーに貯めることができるので、夜間の発電しない時間でも電気を使うことができるようになります。

以上のように、V2HがあればPHEVを自宅の発電機として活用したり、太陽光発電システムも加わることでPHEVを自宅の蓄電池として活用することが可能となります。
さらにV2Hは停電時だけでなく普段の利用でもメリットがあります。

V2H+PHEVは普段使いも賢くお得に

V2HとPHEVは停電時だけでなく普段使いでも活躍してくれます。
ポイントとしては大きく3つです。

1.自宅充電が可能になりガソリンよりも単価の安い電気で走れる

V2Hを自宅に設置することで、PHEVへの充電が自宅で可能になります。
自宅で充電が可能になることで、外出時に常にバッテリーを満充電の状態からスタートすることができるので、電気で走行する間はガソリンを使わずに走行することが可能となります。
車種によっても異なりますが15kWhのバッテリーを積むPHEVであれば、約90kmほど電気だけで走ることができるようになります。
ガソリンに対して電気の単価のほうが安いので結果として、ランニングコストを安く抑える事が可能となります。
なお、燃費と電費について詳しくはこちらを御覧ください。

2.自宅の電気の契約容量を気にせず充電ができる

V2HはPHEVへ充電する際に最大で6kWの高出力で充電することが可能です。
ただ、ご家庭によっては電気の契約容量が50Aの場合、6kW出力は100V換算で60Aとなるので、通常のEV充電器であればこれだけでブレーカーが落ちてしまいます。
ですが、V2Hにはその心配は必要ありません。
V2Hにはインテリジェント充電という機能が備わっており、契約容量と家庭内の使用電力を読み取り、ブレーカーが落ちない範囲で出力を調整して充電をしてくれるのです。

3.太陽光発電システムがあれば蓄電池としての利用も

停電時のパートにも記しましたが、太陽光発電システムと連携すればPHEVのバッテリーを蓄電池として使うことができるようになります。
太陽光発電システムが日中に発電して使い切れなかった余剰電力をPHEVに貯めておけば、夜間の電力使用時にPHEVから放電することで、買電を抑え電気料金の削減につなげることも可能です。

便利なPHEVとV2Hにも注意するポイントが・・・

停電対策と普段の便利さが魅力的なPHEVとV2Hですが、注意すべきポイントがいくつかあります。

1.V2Hに対応しているPHEVは限られている

最近では様々な車種でPHEVが登場し、PHEVの選択肢も増えてきていますが、すべてのPHEVがV2Hに対応しているわけではありません。
V2H+PHEVの導入を検討する場合は、必ずV2Hのメーカーの対応車種一覧を確認するようにしましょう。

2.電力変換にはロスが発生する

皆さん御存知の通り、ご自宅で使われる電力は交流が使われています。
対して、PHEVのバッテリーに蓄えられた電力は直流で放電するので、これをV2Hで交流に変換することで家庭で利用できるようにしています。この直流から交流に変換する際に必ず電力のロスが発生します。

また、V2Hが稼働している間はV2Hの機器にも電力が消費されるので、ここでもロスが発生します。
少ない電力を長時間放電することで変換ロスが拡大してしまう点にも注意が必要です。

3.V2HはEV充電器に比べて導入コストが高い

EV充電器の設置にかかる費用は10~30万円台であることが多いですが、V2Hの導入費用は100万円台であることがほとんどです。
定価でV2Hを導入しようとすると非常に大きなコストがかかりますが、補助金を活用することでコストを抑えることも可能です。
V2Hの補助金は「国の補助金」と「地方自治体の補助金」があります。
令和7年度の場合、V2Hの国の補助金は最大65万円。地方自治体では、東京都で最大100万円の補助があります。これらを活用することでこうした導入コストのハードルを下げることが可能となります。


いかがだったでしょうか。
V2HとPHEVを組み合わせれば、停電対策だけでなく日常生活でも多くのメリットが得られます。
ただ、導入にかかる費用が気になる方は多々いらっしゃると思います。
そんな皆様向けにEVエコホームではV2Hを数量限定特価で販売しています。
詳細は以下をご覧下さい。

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なお、先にも記載した通りV2HとPHEVの導入には車の相性や既存の太陽光発電等の設備との相性を鑑みて設置する必要があります。そのためにはクルマと再エネ機器の両方を理解しているプロに依頼・相談をすることが有効となります。

グループ会社によるカー用品事業運営や30年以上の建築不動産事業実績から産まれたEVエコホームでは自宅充電による便利で快適な暮らしを皆さまにご提供させて頂いており、多数のEV充電設備やV2H設置の実績があります。まずはご相談や無料見積からでもOKです。EV充電器やV2H設置の際は是非、EVエコホームにお任せください。