icon__mail icon__phone icon__ev-charger icon__tesla-power-wall icon__v2h

コラム

PHEVの充電性能ってどれも一緒じゃないの!?クルマごとの充電性能の違いとは!

PHEVの充電性能ってどれも一緒じゃないの!?クルマごとの充電性能の違いとは!
ここがポイント
  • PHEVはクルマごとに充電性能が異なる
  • PHEVの充電性能は大きく分けて3つ
  • PHEVのEV充電器はどうしたらいい!?

次に乗り換える車を考えるときに、将来性や先進性から電気自動車(以下:BEV)が気になりながらも、まだまだ充電インフラの整備に不安を感じる方はプラグインハイブリット車(以下:PHEV)の購入を検討される方も少なくないかと思います。
実はこのPHEVですが車種によって充電性能が異なることをご存知でしょうか。今回はPHEVの充電性能の違いについて解説したいと思います。

そもそもPHEVと充電性能とは?

まずは広く普及しているハイブリッド車(以下:HEV)とPHEVの違いについて確認したいと思います。
どちらもガソリンと電気で走る自動車ですが、PHEVとHEVでは大きく異なるポイントが2つあります。

  • 外部充電ができるか
  • HEVは走行時のエンジンや回生ブレーキのエネルギーを電気に変えて蓄電しますが、 PHEVはそれに加えて車体に備え付けらた充電口を持つことでEV充電器から充電することが可能になります。 これにより自宅等でPHEVを充電することで、ガソリンよりも単価の低い電気で走行することが可能となります。
  • 駆動用バッテリーの容量
  • HEVのバッテリー容量は1~4kWh程度ですが、 PHEVのほとんどが10kWh以上の容量のバッテリーを搭載しています。 これによりPHEVはHEVに比べて電力だけで走行することができる距離が伸び、 外部充電よる恩恵を受けやすくなります。

    この2つ目のポイントである駆動用バッテリーの容量と関係するのがクルマの充電性能です。
    クルマの充電性能が低いとHEVに比べて大きなバッテリーを搭載しているPHEVは、外部充電するのに時間がかかってしまいます。また、いくらEV充電器側の出力が高くてもクルマ側の充電性能が低いと充電時間がかかってしまいます。
    では、PHEVの充電性能はどのように異なるのでしょうか。

    PHEVの充電性能は大きく分けて3つ

  • 普通充電の3kWに対応している
  • 3kWの普通充電は、ほぼ全てのPHEVが対応している最もスタンダードな充電方法です。
    家庭用の200VのEVコンセントからの充電される出力がこの3kW出力になります。 対応しているPHEVのメーカーのHP等には[AC200V/16A]と記載されている場合があります。
    <15kWhの駆動用バッテリーを3kWで充電すると約5.5時間程かかります>

  • 普通充電の6kWに対応している
  • 6kWの普通充電は3kWの倍の出力で充電することができ、倍速充電と表現されることもあります。
    6kWの出力に対応していないPHEVは多く、 対応しているPHEVのメーカーのHP等には[AC200V/30A]と記載されている場合があります。
    <15kWhの駆動用バッテリーを6kWで充電すると約3時間程かかります>

  • 急速充電に対応している
  • 急速充電は50kWh等の高出力の充電をCHAdeMOという規格の充電口を用いて行います。
    急速充電を行うにはPHEV側が普通充電で用いる充電口とは別にCHAdeMOの充電口を搭載している必要があります。
    <15kWhの駆動用バッテリーを50kWで充電すると約40分程かかります>

    上記のように"6kWの出力=倍速充電""急速充電=CHAdeMOの充電口"に対応しているかどうかがポイントとなります。
    そこで以下に代表的なPHEV車種毎の充電性能を表にまとめてみました。

    車種 3kW充電 6kW充電 急速充電
    トヨタ:プリウスPHEV*,RAV4 PHEV,ハリアー PHEV
    LEXUS:RX450h+ “version L”,NX450h+
    × ×
    トヨタ:アルファード/ヴェルファイア PHEV
    三菱:アウトランダーPHEV,エクリプス クロス PHEV
    ×
    トヨタ:クラウンエステート PHEV,クラウンスポーツPHEV
    *2025/8 現行プリウスPHEV

    上記のように一口にPHEVと言っても車種によって充電性能が様々であるということがわかります。
    それではPHEVを充電する自宅のEV充電器はどうあるべきでしょうか。

    PHEVだけの用途なら3kWでOK。将来性を考えるなら+αを

    先にも記載した通り3kWの出力があればPHEVのバッテリー容量にもよりますが6時間程度で満充電ができてしまいます。
    PHEVを使った通勤等で毎日バッテリーを空にして自宅で満充電が必要だとしても、6時間もあれば一晩で満充電にすることができるのでPHEVだけの用途であればEV充電器は3kWの出力で問題ないでしょう。

    ですが、PHEVの導入に併せて自宅へ新規にEV充電器を設置するのであれば、単純に3kWの出力の充電器を設置するだけの工事はあまりオススメしません
    将来的にBEVの導入などで3kWよりも大きな出力のEV充電器が必要な場合、新たに工事を一からやり直す必要があるからです。対策として初回のEV充電器導入時点から6kW等の出力に対応した電線ケーブルを引いておくことで次回の工事を最小限に抑えれることができます。

    こうした将来性などを鑑みてEV充電器の設置する時はクルマとEV充電器の両方を理解しているプロに依頼・相談をすることが有効となります。

    グループ会社によるカー用品事業運営や30年以上の建築不動産事業実績から産まれたEVエコホームでは自宅充電による便利で快適な暮らしを皆さまにご提供させて頂いており、多数のEV充電設備設置の実績があります。まずはご相談や無料見積からでもOKです。EV充電器設置の際は是非、EVエコホームにお任せください。

    EV充電器の"かんたん自動見積"を試してみる ?