コラム
【2024年最新】EV充電とガソリンどっちが安い?電費を基に徹底解説!

目次
本記事は2024年3月時点に入手可能な情報に基づいて試算・作成しております。
なお、試算には概算の要素を含みます事をご容赦くださいませ。
EVは「燃費」ではなく「電費」!
燃費(km/L)はガソリン1Lあたり何km走行できるかですね。ガソリンの代わりに電気を使用して走るEVでは、電力1kWhあたり何km走行できるかの指標である「電費(km/kWh)」を使用します!
例えば、日産リーフ(40kWh)の場合、航続距離(WLTCモード)は322kmであるため、電費は約8.1km/kWhと計算できます!
1,000km走行する費用を試算してみました!
前項で日産リーフの電費を計算してみましたが、リーフと似たサイズのハイブリッド車である日産ノートと、1,000km走行するために必要な金額を試算してみましたのでご紹介します!
日産ノート X 2WD | 日産リーフ X | |
---|---|---|
車両 (イメージ) |
![]() |
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動力 | ガソリン | 電気 |
燃費 電費 |
28.4 km/L |
約 8.1 km/kWh |
ガソリン 単価 電気代 単価 |
約 174円/L |
約 26円/kWh |
1km走行 ガソリン代 電気代 |
約 6円/km |
約 3円/km |
1,000km 走行費用 |
約 6,000円 | 約 3,000円 |
試算条件
・日産ノートはHR12DE-EM47モデル、日産リーフはZAA-ZE1モデルの型式をメーカー諸元表より参照
・イメージ写真は実際の車種と異なる場合があります
・燃費/電費はWLTCモード (日産リーフについてはEVエコホーム算出)
・ガソリン単価/電気代単価はそれぞれ、資源エネルギー庁(2024年3月13日時点)、東京電力低圧単価(2024年4月1日以降, 夏季以外)を参照
・それぞれの計算には概算を含みます
あくまで諸元表に基づいた算出であるため、実走行では異なる結果が出ると思われます。
しかし約2倍の金額差が算出された事には筆者自身非常に驚きました!
冒頭の「EVの充電費用はガソリン給油より安い!」が嘘でない事がわかりますね!
自宅充電(普通充電)と急速充電の費用比較
前項のリーフの充電では、一般家庭におけるいわゆる「自宅充電」を前提として試算をしました。
しかし、これまでガソリン車をガソリンスタンドで給油していた方にとっては、自宅での充電はすぐにイメージ出来ないかもしれません。
ガソリン車におけるガソリンスタンドの立ち位置を代替するものとしては、EVの場合、ディーラー店舗や高速道路に設置されている急速充電器が最も想像しやすいでしょう。
ここで、日産リーフ(40kWh)を例に挙げ、自宅にEV充電設備を設置して行う「自宅充電」と外出先で行う「急速充電」の費用比較をしてみましょう!
日産リーフ(40kWh)で 1,000km走行分の充電を想定 |
急速充電 | 自宅充電 (普通充電) |
---|---|---|
設置場所 | ディーラー店舗 等 | 戸建て住宅 等 |
充電出力 例 | 50 kW | 6 kW |
1分あたりのEV充電量 | 0.8 kWh | 0.1 kWh |
1,000km走行に必要な 電力量120kWh 充電時間 |
約2.5時間 (約150分) |
約20時間 (約1200分) |
e-Mobility Power 急速充電器 利用料 |
約4,125円 (27.5 円/分) |
- |
e-Mobility Power 急速・普通併用プラン料金 |
4,180円 / 月 | - |
自宅充電の電気料金 | - | 約3,000円 |
充電費用 計 | 約8,305 円 | 約3,000 円 |
試算条件
・利用環境等の要因により実測値は異なる場合があります。また、試算は概算を含みます。
・急速充電/普通充電の出力は一例。車種により充電出力が制限される場合もあります。
・1kmの走行に必要な電力量は航続距離(WLTCモード)およびバッテリー容量より算出。
・急速充電の料金は利用サービス, 充電器等により変動します。
急速充電については、e-Mobility Powerのサービス料金(2024年3月15日時点)を参考にさせて頂きました。
充電費用としては普通充電を用いた自宅充電の方が約5,300円安く充電できる試算結果となりました!
急速充電は一般的にに公共のサービスであるため、それぞれ料金や充電出力は異なりますが、同じ電力量の充電でこれだけ大きな金額差が出る事には大変驚きました。
急速充電器の利用には、前表にも記載の通り、充電時間が短くて済むという大きなメリットがあります。一方で、その出力故にバッテリーに急激に大きな負荷がかかり、バッテリーの劣化を招きやすいというデメリットがある事も事実です。
まとめ
本記事での試算では、自宅充電によってEVをよりオトクに運用できることがわかりました。
ご自宅に設置したEV充電器による「自宅充電」をベースとして、長距離の走行を伴う出張や旅行があった際には適宜、急速充電器を利用するといった運用が最適のように思えます!
ご自宅にEV充電器を設置しての「自宅充電」に興味を持たれた方や、日産リーフ以外のEVでは充電費用がどのくらいになるのか気になる方!
是非一度、EVエコホームにご相談ください!