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コラム

【2026年度版】東京都「地産地消型再エネ・蓄エネ設備導入促進事業(都外設置)」を徹底解説

【2026年度版】東京都「地産地消型再エネ・蓄エネ設備導入促進事業(都外設置)」を徹底解説

【2026年度最新】東京都の地産地消型再エネ・蓄エネ設備導入促進事業(都外設置)は助成率最大3/4・上限2億円。神奈川県など都外設置での環境価値活用の仕組みと申請の注意点を解説します。

電気料金の高騰やBCP対策への関心の高まりを受け、事業所への太陽光発電・蓄電池の導入を検討する法人・個人事業主が急増しています。東京都では2026年度(令和8年度)も、都内事業者が都外に再エネ発電設備を設置する取り組みを支援する補助制度が実施されています。本記事では「地産地消型再エネ・蓄エネ設備導入促進事業(都外設置)」について、2026年6月時点の最新情報をもとに解説します。

制度の概要

東京都内に事業所を持つ法人等が、都外(東京電力エリア内)に再エネ発電設備を設置し、その環境価値を証書化して都内事業所で活用する取り組みを支援する制度です。対象となる「東京電力エリア内」は、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・栃木県・群馬県・茨城県・山梨県・静岡県(富士川以東)です。

項目 内容
実施年度 令和6〜10年度(助成金の申請受付は令和8年度まで)
出えん額(令和8年度) 68.1億円
受付期間 2026年4月1日(水)〜2027年3月31日(水) ※予算額に達し次第終了
対象事業者 民間企業、学校法人、公益財団法人、医療法人、社会福祉法人等
対象設備 太陽光発電、ガラスレス太陽光発電設備、風力発電、バイオマス発電、小水力発電等、および併設蓄電池
蓄電池要件 発電設備の5時間分まで対象、定置式のみ(可搬式は不可)/EVバッテリーのリユース品も対象
主な要件 FIT・FIP認定を受けない設備であること/助成率に応じて環境価値を証書化し、都内事業所で自ら利用すること 等

対象エリアに神奈川県も含まれるため、都内に本社を置く事業者が神奈川県内の遊休地や倉庫等に発電設備を設置し、都内拠点の環境価値として活用するようなケースにも適用できます。

助成率と上限額はいくら?

対象者 再エネ発電設備 蓄電池
中小企業等 3分の2以内 4分の3以内
その他 2分の1以内 3分の2以内

上限額は、再エネ発電容量×1時間以上5時間以下の蓄電池を同時設置する場合は2億円、それ以外の場合は1億円です。定額補助ではなく費用に対する率補助(最大3/4)のため、事業規模によっては大型案件でも高額の助成を受けられる点が特長です。

助成額の試算例

例1:中小企業が神奈川県内に太陽光発電500kW+蓄電池(1時間分)を設置する場合
・設備費・工事費の合計が1億円と仮定し、太陽光発電分・蓄電池分それぞれの対象経費を按分して助成率を適用(太陽光3分の2、蓄電池4分の3)すると、助成額はおおむね7,000万円前後になります(内訳の按分方法や対象経費の範囲によって変動)。
・発電容量×1時間以上5時間以下の蓄電池を同時設置しているため、上限額は2億円が適用され、この規模であれば上限には達しません。

例2:大企業(中小企業等に該当しない事業者)が単独で太陽光発電のみを設置する場合

・助成率は2分の1以内となるため、対象経費5,000万円であれば助成額は2,500万円が目安です。
・蓄電池を同時設置しない場合の上限額は1億円のため、この規模であれば問題なく上限内に収まります。

助成率は「中小企業等かどうか」で大きく変わるため、グループ会社での実施やSPC(特別目的会社)を活用したスキームを検討する場合は、どの主体が助成対象事業者になるかによって助成額が数千万円単位で変動する可能性があります。事前にクール・ネット東京へ個別相談することをおすすめします。

申請にあたっての注意点

・電子申請にはメールアドレス登録が必要で、登録後に交付申請の手続きに進みます。
・交付決定前の着工は補助対象外となるため、スケジュール管理が重要です。
・セキュリティ要件(JC-STAR)への留意:令和9年度から、系統連系手続きにおいてIPA(情報処理推進機構)の「セキュリティ要件適合評価及びラベリング制度(JC-STAR)」★1以上の適合ラベル取得製品の活用が要件化される方針が示されています。蓄電池システムや太陽光発電設備でIP通信を用いる製品を使用する場合、設置時期によっては未取得の機器が導入できなくなる可能性があるため、機器選定の段階から確認が必要です。
・助成金申請手続きをめぐる不正行為への注意喚起も公開されており、代行業者を利用する場合は事前に公式情報を確認することが推奨されています。

よくある質問

Q. 都内に本社がなくても申請できますか?
A. 本制度は「都内事業所を持つ法人等が、都外に設置した設備の環境価値を都内事業所で活用する」ことを前提とした制度です。そのため、都内に対象となる事業所(工場・オフィス等)がない場合は対象外となる可能性が高く、都内拠点の有無を事前に確認しておく必要があります。

Q. 神奈川県の「自家消費型再生可能エネルギー導入費補助金」と併用できますか?
A. 神奈川県補助金は「県内施設での自家消費」を前提とした制度、本制度は「環境価値の証書化・都内利用」を前提とした制度であり、電力の使い道(自家消費 or 証書化)が両立しない設計のため、原則として同一設備での重複活用は想定されていません。どちらの制度を利用するかは、電力を実際にどこでどう使うかによって決まります。

Q. FIT・FIP認定を受けている設備でも申請できますか?
A. 申請できません。本制度はFIT(固定価格買取制度)・FIP(Feed-in Premium)の認定を受けない設備が対象です。売電を主目的とする設備ではなく、非FIT・非FIPで環境価値を自社利用することを前提とした制度である点に注意が必要です。

都外設置での再エネ導入を検討するなら!

本制度は、都内に事業所を構える法人等が域外での再エネ導入を通じて環境価値を活用できる点で、単純な自家消費型補助金とは異なるユニークな仕組みです。助成率が中小企業等で最大3/4(蓄電池)と高水準であることに加え、上限額も最大2億円と大型案件に対応できる規模感が特長です。予算に達し次第終了となるため、都内本社・拠点を持つ事業者で域外への設備投資を検討している場合は、早めの情報収集と申請準備をおすすめします。制度要件は年度途中で更新される場合があるため、申請前には必ず最新の実施要綱・手引きをご確認ください。

予算状況は変動するため、申請前に必ず事務局へご確認ください。
クール・ネット東京(東京都地球温暖化防止活動推進センター) 
電話:03-5990-5067(受付時間:9時00分〜12時00分、13時00分〜17時00分、土曜日・日曜日・祝日・祭日を除く)

EVエコホームでは、都外設置スキームを活用した再エネ・蓄エネ導入の情報キャッチアップから申請サポートまで行っています。まずは無料見積もりで、活用できる制度を確認してみませんか。