コラム
ヒョンデの電気自動車(BEV)「IONIQ5N」に適した自宅(家庭)用充電器とは?

ヒョンデ IONIQ 5 N(アイオニック5 N)は、スポーツ性能と高い電動性能を融合させたBEV(バッテリーEV)です。
高出力と最先端の制御技術を搭載し、エキサイティングなドライビング体験を提供します。
自宅充電環境を整えることで、IONIQ 5 N の性能を最大限に活かし、快適なEVライフを実現できます。
この記事ではIONIQ 5 Nの価格や航続距離から、自宅(家庭)用EV充電器の必要性、IONIQ 5 Nに適した充電器まで、幅広くご紹介いたします!
1. IONIQ 5Nの車両情報
1-1. IONIQ 5 N の主要スペック
項目 | IONIQ 5 N |
---|---|
全長 × 全幅 × 全高 | 4,715 × 1,940 × 1,625 (mm) |
バッテリー容量 | 84kWh |
航続距離(WLTC) | 約450km |
充電方式 | AC普通充電 / DC急速充電 |
最大AC充電電力 | 11kW |
最大DC充電電力 | 350kW |
充電時間 | 約15時間(6kW出力の場合) |
1-2. IONIQ 5 N の特徴
• N Battery Pre-conditioning(Drag/Track): 走行状況に応じて最適なバッテリー温度を事前に設定できます。
Dragモード:短時間で最大出力を引き出すために、バッテリー温度を30~40℃に設定します。
Trackモード:トラック走行中のスタビリティを確保するために、バッテリー温度を20~30℃に設定します。
• 普通充電(AC)と急速充電(DC)の両方に対応:急速充電(DC)では350kWの超高速充電に対応し、約18分で10%から80%まで充電可能。
• V2L(Vehicle to Load):車內外でも100V電子機器を使用できるV2L機能を搭載しています。
1-3. IONIQ 5 N の価格
IONIQ 5 N はハイパフォーマンスモデルとして、スポーツ走行を楽しむための専用設計が施されています。定価は780万円~(税抜)となっています。令和7年度(2025度)の場合、CEV補助金は67万円とされていたため、その他地方自治体の補助金を除くと、実質713万円~(税抜)となります。尚、補助金取得要件として自家用車としての使用で4年間の保有義務が発生します。
[国補助金情報:R6ho_meigaragotojougen_2.pdf]
1-4. IONIQ 5 N の充電口はどこ?
IONIQ 5 N の充電口は、車両の後部右側(リア右側)に配置されています。充電ケーブルを接続すると、自動的にロックされ、充電完了後は手動またはアプリで解除できます。
1-5. 充電時間はどのくらい?
IONIQ 5 N の充電時間は、使用する充電方法や出力によって異なります。
• 急速充電:
o 約52分 (90kwの場合)、約36分(150kwの場合)
➡高速道路の充電スポットなどで短時間で充電可能
• 普通充電:
o 約15時間でフル充電(6kwの場合)
➡自宅充電で半日以上の充電が必要
急速充電と普通充電の時間差を比べると、急速充電の方がメリットがあるように見えますよね。
実際に近年では高速道路やディーラー店舗 等、急速充電設備を街中で見かける機会も増えてきたのではないかと筆者自身感じています。
EVオーナーの皆様の中には、充電は外出先だけでという方も少なく無いのではないかと思います。
しかし、利便性や充電費用という観点から自宅に普通充電器を設置する事をオススメ致します。普通充電と急速充電の費用比較記事がありますので、是非ご覧ください。
それでは、自宅へのEV充電器設置はどのように行なえばよいのでしょう。
以下で詳しく見ていきます。
2. IONIQ 5 Nの自宅(家庭)用充電器選びのポイント
2-1. 自宅の駐車環境について
自宅用EV充電器には大きく分けて、スタンド設置と壁面設置の2タイプがあります。
一覧にした以下の表をご参照ください。
設置費用を見ると壁面設置タイプに手が出やすくなってしまいますが、
EVによって充電口の位置が大きく異なる点に注意する必要があります。
比較しやすいように車種ごとの充電口の一覧画像を用意しました。
このようにEVによって充電口の場所が異なることを考慮すると、設置場所を選ばないスタンドタイプの充電器の方が汎用性が高いと言えます。
もし、壁面から近い位置に充電口が来るような駐車環境であればもちろん壁面設置タイプでも問題ありません。
必ず、設置前に駐車環境を確認し、最適な設置タイプを選ぶことが重要です。
なお、先に記載した通りIONIQ5Nの充電口は車両の後部右側(リア右側)となるので、ご自宅の駐車環境と併せて設置場所をご確認ください。
また、駐車環境が屋外の場合は設置するEV充電器が防水・防塵性能を備えていることも大切です。
2-2. EVの使用頻度
EVの使用頻度に応じて適切な充電器を選ぶことも重要です。
通勤などでEVを頻繁に使用する場合、バッテリー消費量が多くなるため、充電の頻度も高まります。日々の充電を快適にするためには、充電器の出力に注目することが大切です。
一般的な普通充電のEV充電器の出力は3kW~6kWですが、3kWの充電器は6kWの充電器に比べ充電時間が約2倍かかってしまいます。使用頻度が高い場合、充電時間の早い6kWの充電器を選ぶのが良いでしょう。
さらにIONIQ 5 N はバッテリー容量が大きく、6kWでも満充電に約15時間かかかります。通勤等の普段使いをする方は確実に6kWの充電器を選ぶべきと言えます。
また、週末のみの使用であっても、EVを停電時などの非常用電源としての活用を考える場合は、バッテリーの残量を常に高めに保つことが望ましいため、6kW出力の充電器を選ぶのが良いでしょう。
なお、IONIQ 5 N は最大11kWのAC普通充電に対応しています。11kW未満で極力出力が大きいものを選ぶと充電時間をさらに短縮することができます。
安価なコンセントタイプではなくケーブル付属タイプの充電器をオススメする理由は、
コチラの記事でも紹介していますので是非併せて御覧ください。
はじめてのev充電器設置!絶対押さえておくべき3つのポイント!
雨天でも安心!日産の電気自動車(EV)リーフを充電してみました!
3. IONIQ 5 Nにおすすめの充電器
充電器名 | 充電速度 | 特徴 | 評価 |
---|---|---|---|
Panasonic ELSEEV hekia S Mode3 |
3kW/6kW | 安心の日本製。 ケーブル付きで手軽に充電。 |
◯ |
Wallbox Pulsar Plus | 3 - 8kW | 8kW対応で素早い充電。 アプリ接続により遠隔操作も可能。 |
◎ |
数あるEV充電器の中で上記の2つはオススメとして選びました。選んだ基準は6kW対応の充電器であること、防水・防塵性能がある事、そしてケーブル付きであることです。ケーブルがないコンセント型のEV充電器の場合、毎回車両に付属しているケーブルを取り出して充電をしなければいけないので、手間がかかってしまいます。
上記2つの中でも、デザイン性・機能・コストパフォーマンスで比較すると、最もオススメなのはWallbox Pulsar Plusだと思います。
IONIQ 5 Nはバッテリーが84kWhと大容量のため6kWの出力でも、フル充電に約15時間かかってしまいます。
Pulsar Plusであれば最大8kWで出力できるためフル充電の時間を約11時間にて短縮することが可能です。
また、Pulsar PlusはEV充電ケーブルが付属しているため、車両からケーブルを取り出す必要が無く、スマートフォンから充電スケジュールや盗電対策のロックを実施できるEV充電器です。また、WifiやBluetooth接続により遠隔での操作やスケジュール管理等を行う事ができます。LEDランプを見ることで現在の充電状況が一目でわかり、コンパクトでパワフルです。世界110ヵ国以上で実績があるEV充電器ですので、海外製のEVでも相性はバッチリと言えます!
Pulsar Plusについては、コチラの記事で詳しく解説しておりますので、是非ご覧下さい!
また、国内初の設置工事を当社で実施させて頂きました。
導入事例としてコチラの記事でご紹介しております!
4. V2H使用に関する注意点
一部ニュースにもなりましたがIONIQ5は当初V2H対応により電力節約効果が得られるとカタログにありましたが、日本のV2Hメーカーとの電圧の違いにより、当初想定されていた電力節約効果が得られないと発表しました。古い情報を見かけた際にはぜひ注意下さい。
参考:お知らせ-322 | Hyundai Mobility Japan
5. EV充電器設置を任せるなら!
充電器設置については、クルマの車種や駐車場の場所、建物の形によって、設置出来る充電器が異なります。また、車の使い方(街乗り、通勤使い等)によっても最適な充電器は異なってきます。是非、車と家のプロである弊社までご相談下さい。お客様に最適な住宅設備をご提案させて頂きます。