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コラム

日産「サクラ」とホンダ「N ONE e」で考える。軽EVはどんな人にオススメ?

日産「サクラ」とホンダ「N ONE e」で考える。軽EVはどんな人にオススメ?
ここがポイント
  • オススメの走行距離は冬場を考慮すべき
  • 軽EVはアップダウンが多い地域にオススメ
  • 軽EVにオススメのEV充電器

2025年9月にホンダが軽EV(電気自動車)「N ONE e」を発表し、盛り上がりを見せている軽EVは、小回りの良さや維持費の安さを活かし、街乗りや買い物といった日常にフィットする存在として注目を集めています。
ただ、実際にどのような用途に軽EVが向いているのか?はまだまだ理解が浸透していないと思います。
今回は、軽EVの代表的なホンダ「N ONE e」と日産「サクラ」のスペックから、既存の軽自動車と比べながらどういった用途に向いているかを紐解いていきたいと思います。

そもそも軽EVの価格はいくらなのか?

項目 ホンダ N ONE E:L 日産 サクラ:X
車両価格(税込) 3,198,800円 2,599,300円
CEV補助金(2025年度) ▲574,000円 ▲574,000円
実質価格(車両価格-補助金) 2,624,800円 2,025,300円
参照元:<重要>令和6年度補正 CEV補助金 車両補助額について

軽EVにおいて誰もが気になるポイントのひとつが「走行距離」でしょう。
カタログ値によると、ホンダ「N ONE e」はバッテリー総電力量が29.6kWhで、WLTCモードの一充電走行距離は295km。日産「サクラ」はバッテリー容量が20kWhで、同モードで180kmと記されています。

どちらも日常使いには十分な航続距離を確保しているように見えますが、注意すべきは外気温の影響です。EVではエアコンの電力も駆動用バッテリーから供給されるため、冷暖房の使用により走行距離が短くなります。

特に冬場は要注意です。暖房は冷房よりも消費電力が大きく、さらにバッテリー自体の特性として低温時に電力効率が低下します。そのため、「N ONE e」ではバッテリーヒーターを、「サクラ」では暖房効率の高いヒートポンプを採用するなどの対策が施されていますが、それでも冬季には20〜30%程度の航続距離低下が見込まれ、極端な条件下では40%程度減少する場合もあるとされています。

こうした点を踏まえると、軽EVの実際の走行距離は、厳しい環境下でも安心して走れるようにカタログ値の約60%程度を目安に考えておくのが現実的と言えるでしょう。

参照:ホンダ「N ONE e」諸元表日産「サクラ」諸元表

軽EVはアップダウンが多い地域にオススメ!

EVの特徴のひとつに、「低速域での高トルク」があります。
トルクとは、固定された回転軸にねじり力を加えることで物体を回転させる力の大きさを指し、クルマの場合は加速性能や登坂能力に関係します。

ガソリン車では、エンジンの特性上、走り出してから一定の回転数に達したときに最大トルクを発揮します。一方、EVはモーターの特性により、走り出し直後から最大トルクを発生させることができます。
そのため、ガソリン車に比べて発進時や坂道でもスムーズに、力強く加速することができます。

特に軽自動車と軽EVを比較すると、その差は顕著です。
例えば、軽自動車の人気車種であるホンダ「N BOX」ターボ仕様の最大トルクが104N・mであるのに対し、「N ONE e」は162N・m、「サクラ」に至っては195N・mとSUV車並みの高トルクを誇ります。

以上のことから、軽EVは横浜市・長崎市・神戸市のように坂道やアップダウンの多い地域に特に適していると言えるでしょう。

気になる充電時間は?どんなEV充電器が合う?

軽EVに限らず、EVはガソリン車に比べてランニングコストが安いのが大きな特徴です。
詳しくは、こちらの記事もぜひご覧ください。

そして、そのランニングコストの安さを最大限に活かすには、自宅での充電環境を整えることがポイントです。
では、どのようなEV充電器を自宅に設置すればよいのでしょうか。

EV充電器にはさまざまな種類がありますが、選ぶ際の重要なポイントは「充電出力」です。
家庭で使用される「普通充電」は一般的に3kWまたは6kWの出力が主流です。

たとえば、ホンダ「N ONE e」で100km走行した分を充電で補う場合、
3kW出力なら約4時間弱
6kW出力なら約2時間弱

で充電することができます。

また、日産「サクラ」でも同様に、100km走行分を充電する場合は3kW約4時間弱となります。
この程度の時間であれば、一晩のうちに十分充電を終えることができるため安心です。

ただし、一見6kW出力のほうが優れているように思えますが、車両側の受け入れ上限に注意が必要です。
たとえば「サクラ」は車両側で最大2.9kWまでしか受け入れられないため、6kWの充電器を設置してもオーバースペックになってしまいます。

さらに、一般家庭の契約電力は通常40〜50Aほどです。
6kW出力(100V換算で約60A相当)を使用すると、他の家電と併用した際にブレーカーが落ちる可能性があります。
そのため、契約電力を変更したくないご家庭では、3kWタイプの普通充電器が現実的な選択肢と言えるでしょう。

EV充電器の出力を検討する際は、
・お使いのEVが対応している充電出力
・実際の走行距離や使用頻度
を踏まえて、最適な出力を選ぶことが大切です。

以上のように、軽EVは使う人のライフスタイルやニーズに合えば、非常に魅力的な選択肢となるEVです。
そして、軽EVをより便利に、そしてお得に活用するためには、自宅充電環境が欠かせません。

ただし、先に述べたように、EVによって受け入れ可能な充電出力が異なるほか、ご家庭の契約電力など、意外と気をつけるべきポイントが多くあります。

そんなときは、クルマとEV充電器のプロである「EVエコホーム」にぜひご相談ください。
お客様に最適な充電環境づくりをサポートいたします。

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